当館は牡鹿半島と太平洋を一望できる景勝地の高台にあり、イタリア風庭園の石巻市サン・ファンバウティスタパークに囲まれています。 施設は地図上の等高線をデザイン化、自然と共生型の展望棟とドック棟が丘陵地に組み込まれる形で設計され、1996(平成8)年に 開館しました。
サン・ファン・バウティスタ号のシルエットをデザイン化したサン・ファン館のシンボルマークです。大海原を力強く帆走し、人々の夢と希望を乗せて、未来へチャレンジする心を育むことを願って、図案化されました。船の帆に取り入れた絵柄は、支倉常長ら慶長遣欧使節がその航海で夢を託した『未知の世界への希望(十字架)』、航海の方位の目安となる『月と星々(銀河)』、新たな世界へと運んでくれる『力強い風』、人々の『勇気と団結(ハート)』、それと彼等の使命の基となった仙台藩の『九曜の紋』が表現されています。
「サン・ファン・バウティスタ」号の名前から生まれた、当施設の愛称が「サン・ファン館」です。公募によって親しみやすく、呼びやすい呼称として決定されました。また、エンブレムはサン・ファン館の持つ歴史性と未来性のイメージを集約したデザインとなっています。
サン・ファン館の使命は、海洋文化遺産を未来につなげていくことです。その大きな夢を乗せて出航するサン・ファン・バウティスタ号が目指すところは、勇気とチャレンジ精神、夢と冒険心にあふれた未来の世界です。そのような世界を、シンボルカラーの意味に込めて「サン・ファン・ブルー」と呼びます。
現在の石巻市月浦から出帆する様子を、臨場感あふれる音と映像で再現。常長とともに大海原へ旅に出ましょう!
日本の画家山口晃さんが制作。一目で見渡す「慶長遣欧使節の旅」は圧巻です。
17 世紀の世界地図「坤輿万国全図」を地球儀で再現。慶長遣欧使節の旅のスケールを感じることができます。
支倉常長とローマ教皇との謁見の様子を、精巧で立体的なレリーフ(浮き彫り細工)で再現。色鮮やかな映像を照らすことにより、当時の 華やかな雰囲気を体感できます。
伊達政宗・支倉常長の「感情」にせまる物語。アニメーションと実写・CG を組み合わせた映像を迫力ある大画面のシアターで上映します。 (約22 分)
※上映スケジュールは状況により変更となることがあります。
リニューアル前に木造復元船を展示していたドックプールを広場にし、船長14m、高さ13mの復元船を展示。航海中の支倉常長らが乗船して いるので、ぜひ探してみてください。また、AR(拡張現実)機能により、船内の解説や帆を張った姿をスマートフォンなどで見ることがで きます。
帆船の建造工程や船内の生活、航海の技術などを大型イラストで分かりやすく解説。航海用具や船内の暮らしを再現したジオラマも展示し ています。
原寸大のメインマストなど、木造復元船の部材をそのまま展示しています。龍の船首像や九曜紋の展示は迫力満点!華やかな装飾品を近くで見てみましょう。
ボールペンやストラップなどの定番商品や、石巻のお菓子なども取り揃えています。展示を見た後は、ぜひサン・ファンショップへお立ち寄りください。
サン・ファン館に隣接する石巻市サン・ファン・バウティスタパーク(略称:サン・ファンパーク)は、慶長遣欧使節の歴史的な偉業をたたえ、市民の文化活動の向上に資し、合わせて市民の憩いの場を提供するために設置されました。イベント会場としても使用される「サン・ファン広場」を中心に、遊具、芝生広場、休憩所などが併設されています。
支倉常長らが見たイタリア広場をイメージして作られています。中央広場は、野外ステージを中心に放射線状に彩られたタイルと周囲の緑が美しく調和しています。
屋内スペースでは三陸地域~石巻圏域、牡鹿半島のパンフレットコーナーがあり、観光案内を行っております。自動販売機や飲食可能な休憩スペースも併設されています。
◎利用時間:午前9時から午後5時まで
◎営業時間:午前9時から午後9時まで(公園は常時開放)
◎駐車台数:乗用車300台(車高2.1m まで)/大型駐車場・駐輪場併設